最終更新日:2012年12月15日

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Tips & トラブルシューティング

1. 作成されたレポートをブラウザで表示すると文字化けを起こす:

Webalizerで日本語のレポートを作成した場合、ブラウザの文字認識を自動にしているとうまく認識できずに文字化けを起こすことがあります。 現在、多くのディストリビューションでは、日本語の文字コードとしてUTF-8を利用しているのですが、Webalizerでも作成される文字コードはこれに合わせて作成はされます。 しかし、作成されたHTMLコードにおいてMETAタグによる"charset"の設定がされていない為に、ブラウザによっては自動認識に失敗するケースが見受けられます。
対策として、作成されるレポートに"charset"をセットすれば良いので、設定ファイル(Webalizer.conf)に次のような行を追加します。
webalizer.conf
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HTMLHead <meta name="GENERATOR" content="The Webalizer">
HTMLHead <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
HTMLHead <meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
::
::
 


2. レポートの中の値に突然、おかしな数字が表示されるようになった:

Webalizerを運用中、ある日突然、集計した値に変な数字が表示されるようになってしまうことがあります。
これは、それまで使っていた設定ファイル(Webalizer.conf)に何か変更を加えた場合に発生することがあります。 例えば、それまでのレポートで表示されていた検索エンジンの情報を一括してグループなどで表示するようにするなど、表示に影響を与える変更を行った場合に、このようなおかしな数字や値が表示されるようになります。
対策としては、設定ファイルを変更したなら、一度出力先のフォルダの各種のレポート(ファイル)をすべて削除し、改めてログからレポートを生成してみてください。

3. グラフの中の文字が文字化けする(または表示されない):

Webalizerのレポート中に表示されるグラフでは、英語(と、たぶんスペイン語)だけがサポートされます。 そのため、言語として日本語でのレポートを作成すると、通常の文字は日本語化されるのですが、グラフ内の文字は文字化けを起こしてしまいます。グラフの作成は、GDライブラリを使って作成しているのですが、現在のバージョンのWebalizerではGDライブラリで使うフォント(TrueTypeフォント)を指定することで、言語圏にあった表示を行えるようになっています。フォントの指定は設定ファイル(Webalizer.conf)で次のように指定します。
TrueTypeFont TrueTypeフォントファイル名 (例: "TrueTypeFont /usr/share/fonts/truetype/ipaexg.ttf")
フリーのTrueTypeフォントはIPAからダウンロードできるので、これをWebalizerを実行するマシンに解凍/コピーしてご利用ください。

4. DebianのWebalizerでユーザエージェント(ブラウザ)情報がうまく表示されない:

DebianのWebサーバ(Apache)をパッケージからインストールした場合、Webアクセスログ(/var/log/apache2/access.log)内には、デフォルトでユーザエージェント情報が記録されないようになっています。 このため、Webalizerでレポートを作成すると、ユーザエージェント情報におかしな情報が表示されてしまいます。
対策として、Apacheのログでユーザエージェント情報を取得さてれば良いことになります。
ログに記録させるには、Apacheの設定ファイル(/etc/apache2/apache2.conf)の以下の部分を変更します。
apache2.conf
::
::
# LogFormat "%v:%p %h %l %u %t \"%r\" %>s %O \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\"" vhost_combined
#LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %O \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\"" combined
#
# 上記の2行を以下のように変更する。
#
LogFormat "%v:%p %h %l %u %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\" %I %O" vhost_combined
LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\" %I %O" combined
::
 
変更した場合、Aapcheの再起動が必要ですが、再起動をするとログに古い形式と新しい形式が混在してしまうので、Apacheのサービスを停止した後に、それまでのログ(/var/log/apache2/access.log)をリネーム(または削除)してください。リネーム(または削除)したら、Apacheを起動してください。手順は以下のような感じです。
# /etc/init.d/apache2 stop
# cd /var/log/apache2
# mv access.log access.old-type.log
# /etc/init.d/apache2 start
なお、古い形式で作成されたレポートと新しいレポートを混在させると、レポートに表示される値がおかしなものになると思われますので、上記の2. に従いレポートを再作成してください。


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