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最終更新日: 2019年8月25日
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皆さんの処では、どうやってサーバの稼働監視をしていますか? 
昨今ではサーバの仮想化技術などを使うことで、1台の物理サーバ内で複数のサーバが動作していることも珍しくなくなりました。
このため、管理者が監視しなくてはならないサーバは増える傾向があります。 そしてサーバの中には、24時間/365日稼働を求められているいるものがあったりすると、IT管理者の方はプレッシャーを感じているのでは無いでしょうか? 特にビジネスに直結するサーバーにおいては、障害発生時に直ちに対策を実施しないとビジネスチャンスを逃したり信用問題に発展するケースも想定されます。
Zabbixは「サーバー監視システム」に分類されるソフトウェアで、サーバーのハードウェアやソフトウェアの稼働状況を監視して、異常があった場合に管理者に報告したり対策を自動的実施をする事で、サーバ管理者の負担を軽減を可能にします。 
本資料は、Zabbixを使いサーバーの監視をする方法や、異常時の対策方法について説明を行います。

なお、本資料はZabbix 4.0を想定しています。

Zabbixの基本動作

Zabbixはクライアント/サーバ型の監視ソフトで、監視対象の機器側ではエージェントソフトを動かし、監視サーバでこのエージェントと通信することで、各監視機器の状態監視を行います。 監視エージェントとしては、Zabbixエージェント以外にSNMPエージェンを使って、監視対象の筐体監視が行えます。 またJMX(Java Management Extensions)を使い、JAVAアプレットサーバ(TOMCAT)やIPMI(Intelligent Platform Management Interface:HP iLO, DEL DRAC, IBM RSA, Sun SSP等)を使い、管理インターフェース経由でサーバハードウェアの監視も可能です。

Zabbixの構成

Zabbixを利用する場合、以下のように構成を用意します。 なお、Zabbix Proxyは監視対象のノードが多い場合や、監視対象とのネットワークが貧弱であるような場合に設置を検討してください。
  • Zabbixサーバー:
    監視対象からの情報を収集して、保管・表示・および閾値等の条件によるアラームの発呼を行います。
    通常LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)を使って構築されます。

  • エージェント:
    エージェントにはWindowsやLinuxにZabbixエージェントまたはSNMPエージェントをインストールします。サーバでは、エージェントにアクセスし情報を収集して記録してきます。また、逆に特定の状況ではエージェントからサーバに接続して状況変化を知らせる場合もあります。

  • Zabbix Proxy:
    監視対象とする機器が多い場合、1台のZabbixサーバだけで情報収集が困難であったり、回線の帯域が確保できないような場合は、Zabbix Proxyを設置して情報収集を代行させることが可能です。 Zabbixサーバでは定期的にProxyへアクセスして管理対象の情報を取得します。

  • DB:
    MySQLやPostgreSQL、商用のOracleやDB2を利用して、各監視対象のデータをここに保存します。 保存したデータは一定期間保存されるため、十分なディスクスペースの確保が必要です。

  • 管理コンソール:
    Webブラウザの動くPCやタブレットとなります。